登園を嫌がって毎朝泣いている子を多く見かけます。
入園したてで戸惑う子、クラス替えして馴染めない子、弟や妹ができて赤ちゃん返りしている子…理由はそれぞれ。
幼稚園バスを見ると全力で抵抗して泣き、先生はママから引きはがしてバスに乗車させます。保育園では、何とかママが連れて行き、泣く子を先生にお願いしたら、後ろ髪を引かれながらも会社に行くしかありません。
そのうち慣れると思っても、長引くと親は大変。働くママは出勤時間に追われて焦り、幼稚園ママは急遽自分で連れて行くなどの対応を迫られます。では、どうすればいいでしょうか?
わからないなりに子どもの心の声を探る
乳幼児にとっては、「親と離れて毎日通っている」というだけで、十分頑張っています。
慣れない中で気を張って、急に寂しくなり、ママの愛情が今までのように感じられていないのかもしれません。
まず理由を訊いて、新しいクラスが苦手なら先生に相談し、給食が苦手な子には「食べなくてもOK」と許容範囲を広げたりして、負担を軽くしてあげると良さそうです。
でも、理由をきちんと伝えられなかったり、別の理由を言ったりすることもあります。よくわからなくても、抱き締めて根気よく子どもの話を聞いてみてはどうですか。
「ママがいつでも話を聞いてくれる。ママは味方」と子どもに伝われば、根本的な解決がすぐできなくても、少しずつ安定してくるかもしれません。
思いきって休んでみた!
私も、どうしても嫌がる子を無理矢理登園させていました。
「休んだら休み癖がついて、ずっと登園できなくなったら困る!」と思っていたからです。
息子の場合は、妹ができてからママを独占できず不安定になり、登園も大変に。
そんな時、先生からの助言もあって私も気持ちを切り替え、「登園があまりにも大変だったらこの日は休ませよう」という日をあらかじめ決めました。
当日は「またゴネ始めたな」と感じたらすぐお休みを提案。こちらも早々に気がラクになります。そして「今日休む代わりに、明日は行くよ」と話すと、子どもは嬉しそうに「ハーイ」とにっこり。
その日は子どものペースで、子どものしたいことに集中し、気が済むまで遊びました。根本的な解決をしたわけではないのですが、満足したのか、翌日は不思議とすんなり登園。その後も徐々に良い方向へと向かったのです。
働くママは難しいかもしれませんが、何とか調整して1日でも付き合ってみてください。
幼稚園ママは「登園させなきゃ!」なんて思わずに、子どものペースで過ごしてみては。お互いに心が安定して気持ちが軽くなるかもしれないですよ。
7歳男児、3歳女児、44歳夫と4人家族で、育児・家事に翻弄される毎日。13年勤めた会社を退職後、現在は月刊誌の取材・執筆・撮影に携わる。一方で子供に関わる社会問題にも関心を寄せる。好きな食べ物はマカロン。