「アダルトチルドレン」とは、「子どもっぽい大人」や「大人っぽい子ども」という意味ではなく、「機能不全家族の中で育ち、成人した人」のことをさします。
アダルトチルドレンは、自己肯定感が低い、人と親しくなるのが苦手、人に甘えたり頼ったりSOSを出すことができない、人に嫌われないかいつも不安などの葛藤を抱え、生きづらさ」を感じながら生活します。自己否定を繰り返すと、精神疾患を招くことも……。
アダルトチルドレンになってしまう原因とは?
Weblio辞書には、
親の虐待、不仲、感情抑圧などによる機能不全の家庭で育ち、外傷体験を持った大人。また、その影響を自覚する人。親の問題の責任を負おうとする、自己評価が低い、親密な関係が苦手などの特徴が指摘され、適応上の困難を持ちやすい
引用:Weblio辞書
URLhttps://www.weblio.jp/content/%E3%82%A2%E3%83%80%E3%83%AB%E3%83%88%E3%83%81%E3%83%AB%E3%83%89%E3%83%AC%E3%83%B3
と書かれています。
機能不全家庭は、親の有害な習慣、精神疾患、虐待などによって、健全な家庭運営が崩壊している状態だそうす。
「うちは機能してる。問題ない」と思う方も多いと思いますが、ニュースになるような深刻なケースでなくても、しつけとして叱ったり怒ったりすることは、子育て中なら日常茶飯事。
罵声を浴びせるまでいかなくとも、親がかけた言葉で相手が傷ついていれば、「言葉の暴力」=「心理的虐待」とも考えられます。それがトラウマとなった結果、アダルトチルドレンになる可能性があるとすれば、他人事ではありません。
我が子をアダルトチルドレンにしないために親としてできること
しつけが言葉の暴力になってしまっていないか、今一度考えてみましょう。
「なんでできないの? 〇〇ちゃんはできてるのに」など、お友達や兄弟姉妹と比較していないか?
「いい子にしない子はダメ、嫌い」などと言って、いい子にしていれば愛してあげるような、条件付きでの愛情を示していないか?
「できなかったら家から追い出す」など、厳し過ぎたり脅し過ぎたりしていないか?
言った通りにしないとイライラして怒っていないか?
子どもの気持ちを無視してコントロールしようとし、文句を言っていないか?
叱るのに、褒めていないのではないか?
しつけのつもりでも、受け止める側が傷ついてしまうと「何かが満たされない、消化不良の感情」をもったまま成長してしまいます。
また、逆に何も言わないことが、子どもにとっては無関心に見えて愛情を感じられないこともあるそうです。
我が子の心がうまく成長し、自己肯定感をもって生きやすくなるよう、親としては過度に期待せずに見守り、子どもが満足するまで愛情や安心感を繰り返し与え続けるとよいそうです。
<出典>
Weblio辞書(三省堂 大辞林)
7歳男児、3歳女児、44歳夫と4人家族で、育児・家事に翻弄される毎日。13年勤めた会社を退職後、現在は月刊誌の取材・執筆・撮影に携わる。一方で子供に関わる社会問題にも関心を寄せる。好きな食べ物はマカロン。