息子が小学校に上がってすぐ、「エッチってどーゆういみ?」と聞かれました。
しかもパパが勧めたアニメの影響。うちでは、水着アイドルが表紙の漫画も無造作に転がっています。
これは、無垢な子供にとって良いのでしょうか?
子供の性的問題行動が、意外と身近にある現実
NHKで、「性器をなでまわしたり、性器を口に含ませたりといった衝撃的な性的問題行動が全国で広がっている」と取り上げられました。
その中で、「刺激の強い性的な映像を見たことが、問題行動に繋がる可能性」にも触れています。
筆者の周りでも、「保育園で男女の性器を見せ合いっこした」とか、「小学校で男子に誰もいない場所へ毎日連れて行かれ、服を脱がされ、全身を舐められた」といった現実が聞こえてきました。
性器の見せ合いっこは、好奇心旺盛な幼児が体の違いについて純粋に興味をもち、「ここが違うね」などほのぼのとした感じだったそう。
一方、全身を舐められた件は、された側の女子が明らかに恐怖を感じ、大人になるまで誰にも相談できなかったとし、被害者・加害者と呼べる事件レベルです。
低年齢では子供自身がよくわからず、公になりにくいのも現実。我が子を被害者にも加害者にもさせないためにはどうしたら?と気が気ではありません。
性交渉や避妊方法の前に、「生命をリスペクトする」ところから!
オランダでは5歳から性教育を始めたり、11歳でコンドームの付け方を教える場合も。
早い性教育で乱れるというよりむしろ、オランダの10代の出産率・中絶率は極めて低いとされています。
性に関する十分な知識があるためかと思われます。
ところが、日本の学校では性教育の時間がとても少ない。
我が家のように、教育を受ける前にパパの所有物・テレビ・スマホ等で偶発的に性的描写を目にしたり、あるいは思春期に、ネットや友人から情報を得ることもあるでしょう。
でもその前に、家庭でできることもあるはず。
性教育といっても、単に赤ちゃんの作り方を教えるのではなく、プライベートパーツ(水着で隠れる部分)を大切にすること、嫌だと感じたら断るなど自分の意思を伝えて良いこと、性被害に遭った時は誰かに相談することなども含まれます。
ひいては、「自分を大切にする」「他者を思いやる」「命の大切さ、リスペクト」を伝えていくことです。
だから子供が疑問をもった時などにコウノトリでごまかさず、性教育絵本の力を借りたりしながら事実を伝えてあげることが重要なのではないかと感じます。
「性」は人間にとって尊いもの。
逆に思春期になると聞き入れてもらえないと思うので、ピュアな小さいうちの方がまだ話しやすいと思います。
恥ずかしいのは大人だけかもしれないです。
タブー視せず、タイミングが来た時はしっかり話せるよう向き合っていきたいですね。
7歳男児、3歳女児、44歳夫と4人家族で、育児・家事に翻弄される毎日。13年勤めた会社を退職後、現在は月刊誌の取材・執筆・撮影に携わる。一方で子供に関わる社会問題にも関心を寄せる。好きな食べ物はマカロン。