
「納税」と聞くとチョット難しそうですが、いざやってみると「すごくお得」な“ふるさと納税”を皆さんはご存知ですか?
一見難しそうに聞こえますが、実はとっても簡単に始めることができるふるさと納税。
確定申告は不要で節税もでき、申し込み方法はインターネットなのでとっても簡単!
果たして、一体どんな仕組みになっているのでしょうか?
一週間もすると、「ああ!なんでもっと早くに始めなかったのか!!」と思わずため息をついてしまいそうな、目からウロコの話題をお届けします。
「ふるさと納税」ってよく耳にするけど、いったい何?

昨今、サラリーマンや自営業者でも節税ができる手段として「ふるさと納税」がメディアやインターネット上で注目されています。
ふるさと納税をすると、節税になるばかりか、なんと!自治体から、様々な豪華な特産品が「御礼」として届きます。
届いた「御礼」の品をSNSで共有して、盛り上がっている人もたくさんいるようです。
「おいしそうだな!」「やってみようかな!」と思う気持ちの反面、いったい「ふるさと納税って何かしら?」と二の足を踏んでいる人も多いのではないでしょうか。
ふるさと納税とは「寄附金」のこと
「納税」という言葉のイメージが影響してか、『また新たに税金を納めなくてはいけないのか?』なんて思っていませんか?
実は、それは全くの誤解です。
ふるさと納税とは、「貢献したい」と思う市区町村に対して送る「寄付金」のことを言うのです。
特産品目的で納税してもいいの?
どの自治体に対してふるさと納税をするかは、自分で決定できます。
・あの町の美味しいお肉が食べたい!
・あそこの自治体の取り組みは素晴らしいから応援したい!
など、どういった理由でも構いません。
寄付したお金の使われ方は?
それぞれの自治体では、
・子育て支援
・学校や図書館の充実
・医療を手厚くする
・災害に強い街づくりをする
など、ふるさと納税をする側が、何に使って欲しいのかを選べるようになっています。
私たちが通常納めている税金は、使い道を決定できませんが、ふるさと納税では、使い道を自分で決定できるので、とても意義があります。
もし迷って選べない場合でも、ちゃんと「市区町村長にお任せする」という欄も用意されているのでご心配なく!
2000円って何?控除って何?

「2000円」というキーワードは、ふるさと納税が話題に挙がると、よく聞く言葉の一つかもしれません。
実は、ふるさと納税には「自己負担」をしなければならない金額があり、それが2000円なんだとか。
私たちが、ふるさと納税で寄付をした金額のうち、自己負担額の2000円を超えた分の金額が、一定の上限まで、所得税と住民税に分かれて税額控除されます。
「控除」というのは、簡単に言うと、「(元値から)安くしてくれる」イメージです。
1万円のふるさと納税をした!
↓
2000円は自己負担
残りの8000円が全て所得税・住民税から控除される
ということになります。
ふるさと納税をしただけたくさん控除される?

そうだといいのですが…さすがにそれは無理な話です。
実は、ふるさと納税には限度額(上限)があり、限度額(上限)を超えて入金したものについては、控除されない部分が出てくるのです。
すなわち、2000円だと思っていた自己負担額が3000円、4000円…と多くなっていく可能性が出てきます。
自己負担を2000円にするには?

上記の限度額は、全ての国民が同額というわけではありません。
・年収
・家族構成
・住んでいる地域
により限度額が決定します。
35styleでは、自己負担が2000円で収まる「ふるさと納税」がいくらか分かる簡単シュミレーションを作成しました!
一度確認してみてはいかがでしょうか。
ふるさと納税は何がどれくらいお得になっているの?

シンプルに言うと、「どのくらい節税できるのか」が私たちの最大の関心事ではないでしょうか?
そこで、具体的な年収の例から実際どのくらい節税できるものなのか、見ていきましょう!
ふるさと納税ってお得なの?
例:Aさん宅のような家の場合
家族構成:夫婦(共働き)、子ども1人
扶養家族:小学生1人
このような「共働きの3人家族」を想定します。
自己負担2000円でOKな寄付の上限額
実は6万1000円にもなります!
仮に、
3万円:1か所
1万円:3か所
の計4か所から、ふるさと納税の御礼品としてお米・野菜・肉・魚・果物が送られてくるとしましょう。
自己負担2000円で数食分の美味しいご飯が食べられるのです。
所得税はいくら安くなるの?
(ふるさと納税額-2000円)×「所得税の税率」
という式で求めることができます。
(6万1000円-2000円)×20%=1万1800円
住民税はいくら安くなるの?
住民税には「基本分」と「特例分」があり、それぞれで計算する必要があります。
(ふるさと納税額-2000円)×10%
<特例分>
(ふるさと納税額-2,000円)×(100%-10%(基本分)-所得税の税率)
という式で求めることができます。
具体例
基本分は
(6万1000円-2000円)×10%=5900円
特例分は
(6万1000円-2000円)×(100%-10%-20%)=4万1300円
以上、払う分とお得になる分を図にまとめると、こうなります!
美味しい物が安く&税金も安く!
まさに、ふるさと納税がお得なわけは、
・税金が安くなる
という理由からなんです。素晴らしいと思いませんか?
35styleでは、自己負担が2000円で収まる「ふるさと納税」がいくらか分かる簡単シュミレーションを作成しました!
あくまでも目安の金額ですが、お得にふるさと納税をする際の参考にして下さい。
自己負担額2000円でOKな上限はいくら?

ただし注意点もあり、ふるさと納税以外にも税金の優遇をうけようとしている場合、自己負担額2000円でOKな上限額が、考えていたよりも安くなる可能性があります。
「自己負担額が2000円でOKな上限額をしっかりと把握したい!」という人は、
・住民税の決定通知書
・生命保険料や地震保険料の控除額が分かる書類
・住宅ローンの借入金残高証明書
・医療費の領収書
など、税金の優遇を受けたいものに関わる書類を用意して、自分の住んでいる市区町村の役所の税務課や近所の税理士事務所に相談をしてみてください。
いかがでしょうか?
ふるさと納税について、その仕組みを少しずつ理解できましたか?
さぁ、まだまだ続きますよ!
ふるさと納税はどこに申し込んだらいいの?
ふるさと納税のお得さがわかってくると、今年はいよいよチャレンジしてみようかな?と思ってワクワクし始める方も多いのではないでしょうか?
そこで、今回は、気軽にふるさと納税にチャレンジできる方法をご紹介します。
ふるさと納税がスタートした頃は、
・メール
・FAX
・郵送
・電話
・役所の窓口に直接行く
ぐらいでしか、ふるさと納税を申し込む方法がなかったのですが、今はインターネットを利用して商品を選んで買い物をするように、「ふるさと納税サイト」の数が増え、簡単にふるさと納税の申し込みができるようになりました。
「でもね~、支払いが面倒じゃないの?」と疑心暗鬼の方に朗報です。
クレジットカード決済で、支払い(納税)ができる自治体が増えたので、まるでネットショッピングで商品を買うイメージで納税ができるようになりました。
そこで!ふるさと納税をしている人が多く利用する「ふるさと納税サイト」の中から、話題の3つのサイトをご紹介します!
ふるさとチョイス
(ふるさとチョイスのホームページより)
『ふるさとチョイス』は、全国に存在する1788もの自治体のうち、100%の自治体の「お礼の品」や「寄付の使い道」の掲載をしています。
以前は、会員登録機能が無く、お礼の品の検索や登録に手間取ることがありました。
しかし、現在は会員登録機能も備わり、大変便利になりました。ふるさと納税の累計申込件数も1000万件を超えてきており、安心感をもってふるさと納税を申し込みできるサイトになっています。
さらに、納税(決済)手段として「Yahoo!公金支払い」を使用しているため、Tポイントの活用が可能です。さらに、Tポイントで安くなる前の金額が控除対象額となるため、お得感もいっぱいですね!
さとふる
(さとふるのホームページより)
続いて、『さとふる』は当初から会員登録機能があったため、マイページで
・納税履歴
・納税の合計額
・選んだ特産品の履歴
が確認でき、その利便性の高さから利用する人が増えたサイトです。
現在では、納税方法としてauとソフトバンクのキャリア決済が使えるので、2社の携帯電話を使う人には便利なサイトのひとつと言えるでしょう!
楽天ふるさと納税
(楽天ふるさと納税のホームページより)
「え?あの楽天が?」と驚いた方も多かったのでは?
実は、2015年7月に楽天市場のシステムを利用して、ふるさと納税専用サイト『楽天ふるさと納税』がスタートしました。
寄付金額の1%のポイントがもらえるという魅力と、楽天市場の会員であれば普段使うIDや決済情報を利用できて大変便利なんだそう。
寄付できる自治体はまだまだ少ないですが、お礼の品の中に欲しいものがある人にとっては、お得感がありますよね。
いかがでしょうか?いずれのサイトも見やすくて、まるで通販サイトのように利用できるところばかりです。
35styleでは、自己負担が2000円で収まる「ふるさと納税」がいくらか分かる簡単シュミレーションを作成しました!
あくまでも目安の金額ですが、お得にふるさと納税をする際の参考にして下さい。
金額をチェックしながらこれらのサイトを通じて、ふるさと納税をしてみてはいかがでしょうか!
ちなみに、ふるさと納税の恩恵を少しでも早く受けたいと思っている方は、実は申し込みを急ぐ必要があります。
ふるさと納税の申し込み期限はいつ?
ふるさと納税の話題は、11月や12月の年末にかけて、テレビやインターネットで、よく見かけるようになりました。
なぜ、11月や12月に毎年ふるさと納税の話題が盛り上がるのでしょうか?
そのワケは住民税にあるんです!

ふるさと納税をすることでお得になることの一つに住民税がありましたが、実は住民税の控除を受けるには12月中に、ふるさと納税の手続きを終えなければならないのです。
だからこそ、「ふるさと納税をしたい人は忘れずに」という意味も含めて、毎年11月・12月になると、ふるさと納税に関するトピックが増えるのです。
ふるさと納税の締め切りはいつまでなの?

「12月中でいいならまだ余裕がまだある」と思っている人は気を付けてください!
締め切りにギリギリの手続きだと、2018年度分のふるさと納税として処理が間に合わない可能性があるんです。
主に、3つの理由が挙げられます。
理由1:役所側の問題
自治体によっては12月31日より前に、ふるさと納税の受付業務が終了する場合があるので、事前に確認しておく必要があります。
理由2:混み具合の問題
ふるさと納税は注目度を増しており、年々申込者が増えているため、
申込件数が多いと、その分対応に時間がかかります。
理由3:支払方法の問題
ふるさと納税をする際にクレジットカード決済ではなく
納入通知書(納付書)
銀行振込
郵便振込
現金書留
などを使う人は、さらに注意が必要です。
自治体によっては、2018年度分として受け付けるふるさと納税が、一般的な「12月上旬~中旬までの申し込みで、かつ、12月中旬~下旬までの支払い」ではないケースもあるのです。
支払いの目安は12月15日!

ふるさと納税に慣れている人は、毎年12月15日までに申し込みと支払いを終わらせると決めている人が多いようです。
2018年度のふるさと納税、気になっている人は早めの行動をおすすめします。
先ほど、簡単・便利にふるさと納税を申し込むことができる3つのサイトを紹介していますので、見逃した方はぜひ参考にしてみて下さい。
また、「お得にふるさと納税するなら寄付の上限はいくらだろう?」という人は、35styleで用意した簡単シュミレーションを活用してみて下さい。
ですが、それだけでは終わりません。
12月15日までにふるさと納税の申し込みと支払いが終わり、お礼の品を貰って満足…では、実は手続き不足なのをご存知ですか?
ワンストップ特例制度を使って「ふるさと納税」を効率化!
ふるさと納税を面倒に感じさせていた原因のひとつに確定申告があります。
ところが、2016年から条件付きで確定申告が不要になったんです!
それを「ワンストップ特例制度」と言います。
ワンストップ特例制度とは?

確定申告が不要のサラリーマンが対象で、1年間にふるさと納税をした自治体が5か所以内の場合は、申請書を提出することで、確定申告をしなくても控除を受けることができる制度なんです。
ポイントは、
・年間のふるさと納税先が5か所以内であること
・申請書の提出が必要であること
の3つです。
シミュレーションで出た金額を参考にして、ふるさと納税を5か所までに留めておけば、申請書の提出は必要ですが、確定申告は不要となるわけです。
知っておくと便利ですよね!
申請書って何?
確定申告をしなくて済む代わりに、書かなければならない申請書があります。
それは、「寄附金税額控除に係る申告特例申請書」です。
申請書の用紙のイメージは以下のようなものです。
(総務省のホームページより)
自治体によっては、ふるさと納税を申し込む途中で「寄附金税控除に係る申告特例申請書を要望する」というチェック欄があり、そこをチェックして申請書を郵送してもらうのがスムーズでしょう。
なお、総務省のホームページでも申請書をダウンロードすることができます。
申請書の記入方法
書く場所は大きく3か所です。
1:一番上に自分の情報を書く
自分のマイナンバーを書く部分があるので、マイナンバーの準備を忘れずに!
2:日付・金額・チェックをする
用紙の真ん中あたりに
ふるさと納税をした年月日
納税金額
を書く欄があるので、そこに日付けと金額を書きます。
そして、2か所にチェックを入れます。
3:住所と名前を書く
最後に、用紙の一番下の部分に自分の名前と住所を記載して終わりです。
申請書に関する2つの注意

この申請用紙は納税するたびに、その都度、自治体に郵送しなければなりません。
5つの自治体に1回ずつ、ふるさと納税をした場合は、5回郵送します。
また、1つの自治体に対して2回ふるさと納税をした時には申請書は2回郵送します。
申請書は各自治体に2019年1月10日までに必ず到着させなければなりません。
2019年1月10日を過ぎると確定申告をする必要が出てきます。
ワンストップ特例制度に関する概要と申請の流れは以上です。
「申請書を書くのは面倒で手間がかかる」と言う人も中にはがいるかもしれませんが、確定申告をするよりは手間が省けます。
※上記申請書の他に身分証明等の書類が別途必要になります。詳しくはふるさと納税先の自治体等にお問い合わせください。
実録!我が家のふるさと納税活用法
最終回はふるさと納税生活3年目、夫と1歳の娘と3人暮らしをしているママニティ編集部Tの「ふるさと納税生活」を紹介します。
我が家のふるさと納税ルール
T家は「一番楽に一番得をする!」を合言葉にふるさと納税を行っています。
そのためのルールは3つ!
1.寄附する自治体は5つまで
もともと確定申告不要な人の場合、寄附先が5自治体以内であれば確定申告はいりません。
つまり5つ以下にすれば
①寄附をする
②お礼品をもらう
③申告特例申請書を送る!
の3ステップでおしまい!楽ちーん♪
2.寄附する金額は5万円以内
これは自己負担額を最低負担額の2,000円に収めるためのルールです。
控除される金額は年収に左右されるのですが、細かい計算するのは面倒。
でも5万円以内なら2000円に収まるぞ!という予測でやっています。
※35styleでは便利な計算ツールができました!
3.いっぺんに複数の自治体に寄付しない
時間があるときにいっぺんに寄付する方が楽だと思われるかもしれません。
しかし、寄付することでもらえる「お礼品」にはこんな特徴があります。
お礼品はいつ届くのか分からない
お礼品は量が多い(ところが多い)
ですので、例えば3つの自治体に同時に寄付をすると、同時期に牛肉と魚と野菜が届いて…
「冷蔵庫入らないよー!」
「消費しきれないよー!」
「あれ?この自治体に申請書出したっけ?」
…なんてことになりかねません。
あと、1つ寄付してお礼品を受け取ってから次の品を選ぶ方が楽しいです。
高級牛肉を食べながら、「次は鯛にしようかな~桃もいいな~思い切って旅行もいいな~うふふっ」てね(妄想)。
あくまでT家のルールですのでご参考までに。
もらってよかったお礼品ベスト3
ふるさと納税のお礼品は、ほとんどがその地域の特産品です。T家でも頂いているお礼品は100%食べ物!!肉・魚・野菜果物・米・インスタント食品などなど、いろいろ試しました。
写真は最近GETした大阪府池田市のチキンラーメンセット(ひよこだらけ!!)。
自己負担額は2000円です。
こんな感じで実際寄付して、もらって、味わった経験から、勝手にベスト3を作りました。
1位 国産牛肉
みんな大好き牛肉!1万円だと和牛が500g~1kgもらえる自治体が多いです。小分けにして冷凍すれば保管&消費にも困りません。
2位 高級果物
お礼品の中にはスーパーではなかなかお目にかかれない珍しい果物や高級品種の果物がたくさんあります。どれも産地直送の名産品だから本当においしい!
珍しい野菜や肉魚だと
「これどうやって調理すればいいんだ?」
「作るのめんどくさい」
となってしまいますが、果物ならそのまま食べるだけ!(ズボラですみません…)
ただし、いつ届くか分からない自治体が多いので不在が続くと傷む恐れがありますのでご注意を。
3位 米
重たい米が家に届くのはとても便利!1万円だと10kg程もらえる自治体が多いです。
常備品なので人気度も高いのですが…T家は失敗しました。スーパーで10kgの安売り米を買った直後にお礼品の新米10kgが届くという悲劇!
狭いマンションの台所は米だらけ、食べるのは大人2人(当時娘はまだ乳飲み)だけだから消費が進まない進まない…どんぶりのヘビロテしても、せっかくの新米は新鮮なうちに食べられませんでした(泣)
いかがでしたでしょうか?
なにが良いか各家庭によるかと思います。
でもせっかくのお礼品、普段がんばっている自分、そして家族へのご褒美になるようなプレミアムなものを選んでみては?
【参考】ママニティ